PSI Vol.23, No1 December 2001 Data2. pp.31-36.
  日本サイ科学会創設25周年記念大会
シンポジウム2「サイデバイスと癒し」
日本サイ科学会創設25周年記念大会レジメ

1.はじめに
 25周年記念大会は、「サイデバイスと癒し」をキーワードにして、現在、最高水準にあると思われる研究者・発明者から講演をしていただき、同時に行われた討論を介して「サイデバイスと癒し」の現状を理解したい、と言う趣旨からシンポジウムを行った。
 世の中を変えるのはテクノロジーであると考え、さらに開発されたデバイスがサイをどのように制御し、癒しを行っているか、について研究し、討論する事にした。
 本文は上の趣旨に賛同された9名の先生方から提出された論文を集録したものである。なお、シンポジウムで行われた討論の結果を踏まえて、若干の訂正や補足を加えた部分もある。

2.人体の気の調整器「バイオアース」について 井出 治
 現代社会には、多くの環境汚染要素が存在し、人体に対し悪影響を及ばしている。その中でも今まで、まったく注目されたことのない意外な環境汚染がある。それは、人体が大地から隔離され、電気的に絶縁されていることである。
 電気の絶縁体である人造樹脂で作られた靴を履き、コンクリートやアスファルトの道路を歩く。また、住宅や職場の床は、やはり電気絶縁体の人工材料で作られているので、人体に有害なプラスイオンや、邪気などが非常に蓄積されやすい状態である。
 電気の絶縁体である人造樹脂で作られた靴を履き、コンクリートやアスファルトの道路を歩く。また、住宅や職場の床は、やはり電気絶縁体の人工材料で作られているので、人体に有害なプラスイオンや、邪気などが非常に蓄積されやすい状態である。
 さらに最近はOA機器、携帯電話などの電磁場による人体への悪影響も問題になっている。これらは全て現代人の精神的ストレスの要因となっていると憶測される。
 本研究課題の「バイオアース」(商標)の目的は、現代生活環境における上記のような悪影響を取り除くことにある。
 すなわち、人体をアース(接地)して、さらにアースに対し人体に負の電圧を印加することにより、蓄電されたプラスイオンや邪気をアースに透かし、かつ、人体の気の流れもスムーズにすることを目的としている。
バイオアース  また「バイオアース」は、気の流れを調整するために、ラジオニタスの原理も応用されている。ラジオニクスとは、約100年前のアメリカ人の医師、アルバート・エイブラムスが発明した。電気の可変抵抗器を使用した病気の診断器、および治療器である。
 以上の如く「バイオアース」は、人体のアース、負電圧の印加、及びラジオニクスのそれぞれの効果を有効に引き出せるように、巧妙に合体して作られている。
 結果、多くの被験者により、心身のリラックス感覚が確認されている。このリラクセーション感覚により、眠りやすくなったり、肩こりの緩和、気の循環が良くなり、人体が熱く燃えるような感覚、等、諸々の体験が報告されている。
 また、これらを裏付ける実験として、人体のサーモグラフの測定により「バイオアース」の使用後は、左右の体温のバランス調整がされていることが確認されている。また、脳波のアルファ波がよく出るという結果も得られている。
 上記の結果、「バイオアース」は、現代生活環境の中の人体が大地から電気的に絶縁されているという状態からくる諸々の精神的ストレスに対し、これを補正し、有効であることを示している。別な言い方をすれば、人体を大地と接地させ、一体化し、本来のより自然な環境におくことである。

3.音声型プラーナ測定・発生器 佐佐木 康二
1)はじめに
 インド古典文献等には、中国の気に相当するプラーナについて記述されている。筆者は、「サイ科学」誌に、プラーナの色を、「スカラー波」の周波数として解釈する見方について述べたことがある。純粋なスカラー波はオーソドックスな物理学では存在しないことになっているが、広い意味で粗密波としての音波に相当するものである。
 この点に注目すると、人体におけるプラーナとチャクラの分布を、音場と相似なスカラー波の場として解釈できることがわかってきた。このモデルに基づき、人間の発する音声から、プラーナの活動状態を知る方法と、その活動状態に偏りがあればそれを調整するように「スカラー波」(*)を発生して状態を誘導する装置を開発した。
プラーナ装置 2)装置の考え方
 リードビーター等は、プラーナは体の生理機能と関係しているばかりでなく、人間の徳性、意識の状態とも直結しており、オーラもこれら分布と相似であることを説いている。また、白く輝くオーラやプラーナの状態をもって、「完全な魂の調和状態」とみているという事実がある。
 本装置では、この白く輝く状態をめざすことが、「癒し」の方向であると考え、外部から「スカラー波」によって白に誘導することを試みている。「魂の成長」などというと、もちろん、自らの努力と「修行]によるべきであろうが、一時的にでも「白の状態」を体感することには意義があるとみたい。
3)本装置の構成、機構、作用
 主に、音声の検出部(マイク)、周波数解析部、プラーナ分布の解析部、表示部、「スカラー波」信号発生部、「スカラー波」発生部からなっている。
4)測定並びに実施例
 得られたプラーナの活動状態の例を第1図に示す。これに対し、「スカラー波」によって「白の状態」に誘導した結果が第2図である。完全ではないが、各色のプラーナ成分の合成として、より白に近い状態となっていることがわかる。
5)類似品との比較
 音声から健康を診断したり、性格や心理を分析したりするものは知られている。本装置の音声分析部分は、あくまでプラーナの活動状態を知ることによって、性格や心理を分析するものである。
6)安全対策
 本装置の入力部分は問題がないのは明らかである。出力部分についてもパソコン等のOA機器に比べてもはるかに微弱な電磁波であり、安全である。
7)おわりに
 得られるものが確かにプラーナの分布であることは、リードビーター等のいう「想念形体」を周波数として分析することなどを通じて確かめているが、今後、他のオーラ・メータ等で得られる結果と比較検討していきたい。
*「」は仮称の意味である。発生しているものは、純粋ではないスカラー波成分すなわち静電的な電磁波であると考えていただいてよい。

4.圧電方式の高電圧放電写真撮影法ーキルリアン写真撮影法ー 堤 裕司
 人体に高電圧の電気を流し、フィルム上で放電を起こしその写像を撮影する方法をその研究者の名前をとってキルリアン写真撮影法と呼んだ。キルリアン写真はその後の研究者で様々な現象が報告され、かなり怪しい現象もある。
 本や雑誌でキルリアン写真が紹介されても自分で撮った事があるという人はかなりマレであった。その理由は、装置が高電圧を扱うので危険性を伴う事と電気に詳しくない一般の人にとって製作が困難であるからだろう。商品として出回っているものもかなり高価である。
 以前、ある研究所で客員研究者としてテスラコィルを用いて高電圧放電写真を研究していた。その時、身体に静電気が蓄積した状態で、写真フィルムをたまたま触ったら指先から放電が飛び、現像した写像にはキルリアン写真特有の映像が写っていた。
 これがきっかけとなり、静電気的な放電でも十分に放電写真が撮れることが分かり、ライターなどに使用される圧電素子に注目し、実験を繰り返し圧電方式の高電圧放電写真撮影装置を発明することになった。
 この方式の装置では、安く簡単に製作可能であると言うこと、コンパクトで使用場所を選ばない、故障個所がほとんど無い、圧電は電流が低いので人体に対して安全性が高い、などの特徴がある。
 これにより多くの方が高電圧放電写真を研究し、多くの誤解と幻想を正し、更なる研究が進むことを期待している。
 今までのキルリアン写真の紹介では、オカルト的な表現があったり、否定者からは単なる発汗の影響だという解釈があった。今回、商品にするにあたり、治療師を含め10数名のボランテェアで数千枚の写真を撮影した。
 発汗には、「温熱性発汗」「味覚性発汗」「精神性発汗」があり、人間の指は「精神性発汗」を強く受け、「温熱性発汗」「味覚性発汗」は影響を受けにくいことが生理学上分かっている。ポリグラフ(嘘発見器)が指先に電極を取り付けるのはその為である。
 高電圧放電写真は指の発汗と深い関係がある。発汗が多いと電気的な放電量が少なく、撮影された写像は暗い。逆に発汗が少ないと放電量が多く、写像も明るい。
 つまり精神性発汗の少ない弛緩状態の時は写像が明るく、緊張状態の時は(発汗が多い)写像が暗い。これは、自律神経の交感神経と副交感神経の状態を観察しているとも言えるのである。
 キルリアン写真に対して今まで「単なる発汗」であるという否定的意見があるが、実は発汗(精神発汗)だからこそ生体情報も読み取れるし、そこには精神の状態も反映しているのだと言えることが分かった。
 多くの「癒し」がその効果とは別に、自覚としての効果が認識しにくい面がある。健康食品などは、一週間から一ケ月位続けないと効果がわからない。
 つまり、主観的にも客観的にも効果を認識する事が難しい。この高電圧放電写真撮影法では、写像で効果が一日瞭然とわかる。早ければ15分くらいで放電写像に影響が現れる。しかも、現象の再現性もかなり高い。
 ちなみに、「放電像の中指の右上部が欠けから腸が弱っている」と言うような研究発表は海外にいくつかあるが、その判定に関しては経絡理論をベースにしているようであるが、食い違いがあり一定ではない。これに関してはまだ、研究を重ねる必要があるようである。

5.アルファコイル 橋本 健
 研究会の会員(約1000名)に装置を貸与し実験を行った。アンケート調査により次の結果が得られた。
 癒された病名と実験者数と有効率(治癒した人/実験者)。
1.痔     1 5 0人 94%
2.頭痛    41人  95%
3.胃腸病   37人  94%
4.肩凝り   83人  90%
5.風邪    26人  96%
6.腰痛   1 0 5人 86%
7.疲労回復  34人  91%
8.神経痛   19人  94%
9.打撲    12人 100%
10.水虫    11人 100%
11.体力増強  11人 100%
12.関節痛   11人 100%
13.高血圧   39人  87%
14.前立腺肥大 12人  91%
15.便秘    28人  82%
16.禁煙     7人 1 0 0%
17.白内障   10人  90% ほか108項目あるが以下省略する。
アルファコイルの作用、特徴、機構、アルファコイル
 アルファコイルは、第1図配線図の様にパルスゼネレーターとコイルとの組み合わせから成っている。コイルにパルス状の大電流が流れパルス磁気が発生する。これを人体に当てると体内にパルス電流が誘導される。
 パルス磁気により何故多くの癒しが出来るか?
 体内に誘導する電流は上下非対称になるので、直流が発生しイオンが生じるからと思われる。
発明のヒント
 瞑想中アルファ波を発生させるためアルファ波の周波数のパルス電流を頭に誘導しようとして発明した。
類似品との比較
 パルス磁気を発する磁気治療器に神経波磁力線があったがこのコイルは重くて頭に載せる事は困難であった(今は製造していない)。
アルファ波発生の実験
◎測定器:マインドジェニック8003、(コンピューターに接続して、脳波の種類の%を測定する装置)
◎被実験者:健常者として(普段瞑想などしていない)16歳の少女
◎測定時間:2分間
・アルファコイル使用前:アルファ波発生時間=6秒(5%)
・アルファコイル使用後:アルファ波発生時間=1 2 0秒(100%)
 アルファコイルを1日20〜30分間使用するとほぼ1日中快適な状態が持続する。
 この状態になると現在意識と潜在意識との問にある抗暗示障壁がとれるので超能力が発現する。
 この時インスピレーションテープ(良い言葉を録音したテープ、日本超科学会発売)等を聞き良い暗示を入れると潜在意識が清まる。
 そして運が良くなる現象を生じ、する事なす事とんとん拍子に成功するといった現象を生じる事が判った。これを円滑現象と名付けた。
 円滑現象の実験巻数と有効率は1 9 7人中85%(アンケート調査による。)
 アルファ波が持続するのはぼけ老人の脳波と同じだとと心配する人があるが、逆にアルファコイルによりぼけが治ったと言う報告が数件ある。

6.星形無誘導コイルを使った『銀河の核』の製作とそのサイ的原理について 山田 孝男
 無誘導コイルの物理的変則効果については、30年ほど前から海外(アメリカ)及び日本においてフリーエネルギーの発明に関心ある人々によって報告されてきた。
 筆者は25年前に無誘導コイルの一種であるカドケウス型コイルに初めて出会い、深い印象を持った経験がある。'88年にT.E.Bearden, A.Puharichらのスカラー波理論(1)を知り、スカラー波(非ヘルツ場・ゼロ磁場)発生の手段のひとつが無誘導コイルであるという仮説のもとに、無誘導コイルを用いたサイデバイスの製作実験を行うようになった。
 無誘導コイルについての研究は、これまで(以下敬称略)大橋正雄、当会会長の佐々木茂美による優れた研究報告(2)があり、その物理的・生物学的効果について関心を持たれた読者も多いと思われる。
 筆者が12年前に行った無誘導コイル単体の予備的な実験では、半透明水晶片3個を、コイルと接触させてエネルギー場にさらし、数ケ月置いた後に透明度を調べたところ、1個の水晶片の透明度が著しく増加していた。また、六芒星形無誘導コイル(商品名:マニライト)に長時間置いた半透明水晶球は、数ケ月以上経つと次第にクラック(亀裂)が生じるものが出てきて、同時に透明度も増したように感じられた。
 これらの現象から、水晶の結晶化を加速する何らかのエネルギーが、無誘導コイルによって発生していると筆者は考えるようになった。したがって、このエネルギーの性質は、ネゲントロピー(反エントロピー)であり、生体内に働く生命エネルギーと性質上同じものであると考えるようになった。
 筆者が'97年に開発した「銀河の核」(見取り図参照)と名づけたサイデバイスは、星形無誘導コイルとソレノイド形無誘導コイルを複数個組み合わせた装置である。
銀河の核  コイルには、数kHz〜数十kHzの矩形波をキャリアとして用い、これを数Hz〜数百Hzでパルス数変調(PNM)を行った20mA程度の信号電流を流し、非ヘルツ場を発生させている。
 また、音楽信号でパルス振幅変調(PAM)も行うことができるようになっている。コイルは六角錐銅パイプのピラミッド2個を底面で合わせたフレームの中の3箇所に配置し、上下ピラミッド内部に集中したエネルギーは、中心軸にあるコイルとマグネットによって、ピラミッド・フレーム中心部に置かれた
 水晶球に、上下両方向から反対向きに導かれるように工夫した。
 したがって、コイルに流れる電流の周波数によって、ピラミッド内部のエネルギーも脈動し、水晶球に導かれるエネルギーの混合・強弱も脈動する。これは、仙道・道教における練丹の思想と類似した発想であると筆者は考えている。
 このデバイスは、主にヒーリング効果と意識変容(ASC)誘導効果を目的にしているので、これまでのところ物理的・生物学的効果についての科学的研究は行っていないが、前述のコイル単体での実験、佐々木茂美及びGlen Rein(3)の研究などから、物理学的生物学的な面でも効果があると筆者は予想している。現在このデバイスは、大月市近郊のAPGピラミッドセンターに設置してあるが、ヒーリング・ASC誘導効果に関して多くの肯定的な体験報告が寄せられている(4)。
 これはピラミッドとの複合作用として考慮しなければならないが、「体調が良くなった」「疲れにくい」「内的ビジョンが出てくる」「高音域の声が楽に出る(声楽家)」(この場所でコンサートも行われている)などである。
参考文献
(1)T.E.Bearden/"Aids : BiologicaI Warfare" Tesla Book Co., 1988.
(2)佐々木茂美:水晶、無誘導コイル等によって制御された外気が稲の初期成長に与える影響、  サイ科学vo1.21, N0.1,1999.
(3)Dr.Glen Rein, "Quantum Biology : Healing with Subtle Energy",
 Quantum Biology Research Labs.、Boulder Creek, CA., 1992.
(4)A.P.G.News, vol.8, 1999.APG(アセンション・プロジェクト 銀河の声)
論文誌上参加レジメ

The museum of kokoro science
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