PSI Vol.23, No1 December 2001 Data2. pp.36-40.
  日本サイ科学会創設25周年記念大会
シンポジウム2「サイデバイスと癒し」
日本サイ科学会創設25周年記念大会レジメ

7.水晶球振動子を用いた新しい治療器の開発 青木 孝志
 本治療器は、ゲイジ場(ベクトルポテンシャル場)という従来用いられることのなかった波動場を生体に照射するという新規な治療器であり、自律神経(内臓の運動・分泌などを支配する神経)機能の調整、免疫力の調整、疼痛緩和などの効果と、非侵襲的で薬に頼らぬ(従って薬害、副作用のない)治療を期待するものである。
この波動場は水晶球振動子により発生させている。
 初めに、木治療器の安全性を確認するために動物に照射し解剖観察したところ、全身的外見、心臓、肺、胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓、肺臓、照射側である背中の皮下祖織などに異常は認められなかった。
 従って、本治療器の安全性は高いものと推定された。
 次に、本治療器がどのような症状に最も効果があるかを探索するために、幾つかの病気モデル(動物)への照射実験を行った。
 その結果、腫張を抑制する率(1‐[照射群の腫張重量または容積]/[非照射群の腫張重量または容積])は、慢性関節炎は約13%、急性関節炎では約29%、悪性腫瘍は約49%であり、悪性腫瘍に大きな効果があることが分かった。
 動物の疲労モデルでは、長距離走(ロータロッド試験)の距離が約2.5倍に増加することから、疲労をかなり抑制する効果があることを確認した。
 健康な動物の体温が照射初期時に約1.3℃上昇する温熱的効果がみられた。
 以上は1日1回(約30分)だけの照射であったが、さらに1日3回に増加させると治療効果が向上する感触があるので、今後、照射量(照射時間、照射回数、照射強度)を変化させたときの治療効果の違いを導き出す必要がある。
 さらにゲイジ場の周波数についても最適周波数を導き出す実験が必要であると考えられる。また、よく効く症状をさらに探索して有用な医療用具として完成させる予定である。
 詳細は下記文献を参照されたい。
参考文献
1)青木孝志:Pat.P.
2)T.Aoki, S.Arahata、H.Shinnabe、T.Hasegawa and M.Kunihara : Effects of EQR
lrradiation on Physical Stamina, Tumor and lnflammaion Disease Models in Mice and Rat, J.of lnt.Soc.of Life lnfo. Sci
 vo1.18, No.2, pp. 479-483, Aug.27,2000.
3)青木孝志、新畑将、新鍋秀幸、国原峯男 :EQR波動がマウスの直腸温および一般症状に及ぼす影響、日本医工学治療学会機関誌vo1.12,No.2, P.745,2000.

8.交流の電気分解によるミネラル還元水の気発生 早川 英雄
 水は気の保存物として知られているが、今回水中にて交流電気分解を行った場合の気の保存及びメカニズムに付いて私なりに考えられる事を述べてみたいと思う。
 電気はプラス・マイナスのイオン又は電子が多量に有ること。一方のイオン又は電子例えば、プラスだけ、又はマイナスだけ等(直流電気分解のアルカリイオン水)には発生又は保存されていないほか、水道水のような塩素や酸化物イオンが多量に有る場合、気は少ない。
 気を感じる数十人に測定してもらったほかOリングにて測定を試してみた。次に交流電気分解を数十分行った結果、全員が気を感じた。又、最近交流電気に周波ランダム変調を試みた結果、尚一層強力な気を感じる様になった。
 交流電気分解とはプラス・マイナスのイオンを分離することなく還元(水素発生)していること、直流の電気分解だとH+(水素)が発生しているが、マイナスイオンは分離して捨てている、つまりプラスイオンのみを集めている方式である。
 これに対して交流電気分解は3電極方式で、マイナス固定電極に交流電極より脈流が交互に流れ電気分解する方式のため水分子が反転され、プラス・マイナスイオンが溶解されて多量に含有するほか、交流電解は水素原子(活性水素)を発生する。
 この活性水素は数分の1秒で消滅するが、水素原子は地球上で一番小さい原子であるので他の物質、金属やガラス等に入り込み消滅するが、金属分子(ミネラル)にも入り水素吸蔵合金となり還元ミネラルになるが、活性水素は常温にては当研究所の実験によると、数十分〜数時間以上金属表面に吸着し、その後吸蔵となる。
 高温・高圧下(200°C +高気圧)では数秒で水素吸蔵となるから温泉の水は水素吸蔵され還元電位も低い。
処理水の構造  これが秋田県の玉川温泉や、テレビで紹介されたメキシコのトラコテ等の霊水である。
 原子状の水素もH+とH−(電子が二つある)つまりプラスHとマイナスH(電子のプラス・マイナス)が交流電解反転動作にて作りだすと考えられている。
 この根拠は酸化還元電位(ORP)の数値がH+水素原子電位マイナス400mvとされているが、酸素(ORPプラス800mv)が過飽和に有りながらORP値がマイナス700mvと測定されている。
 H−(双電子)はマイナス1000mv以下の電位があるとされている理由から考えられる。
 つまりプラス電子とマイナス電子も気に関係していると考えられる。
 このミネラルに吸蔵されたプラス・マイナスの水素原子は長期(数年)にわたり保存されている。水のORPは数日で定常値(プラス200mv)に戻る。
 最近の実験にては交流電解中にガラスビン(電解水と隔離されている)の中のミネラルのORPが数時間処理をすると、一般水+200mvからマイナス300mvと交化しガラスの中の水の気が強力に発生することを確認した。
 これは最近の交流電解スーパー変調を行った装置の方が効果的で且つ電極にマグネシウム合金や、アルミ合金、亜鉛合金に変えて行った結果、マグネシウム合金の方が強力であることが判った。
 つまりH−とH+の発生量がマグネシウム合金の方が多く、ガラスビンの水素原子通過量が多いことが考えられ、他にプラス・マイナスイオンもガラスを通過するためと考えられる。
 酸化還元は電子移動、反応であるためプラス・マイナスイ才ン(帯電)でありORPの変化は起こらないと思われる。
 結果、以上の説明の通り、プラス・マイナスイオン及び水素(H+・H−)の電子発生がミネラルに吸蔵され、強力な気を発生し、長期に保存すると考えられる。

9.「サイ・ポテンシャル・メータ」の開発 小林 秦樹
1)開発の経緯
 25年前、“サイ”の研究に入ってから、特に人間のPK、ESP能力に興味をもち、その測定と開発法が研究の主要なテーマであった。
 当時から“ランダム現象”の中に人間の想念や、また自分の意識するほしい情報が含まれることは分かっていたが、「完全なランダム性」を創り、それに対する意識の働きかけをどう目に見える形にするかが問題であった。
 そして、6、7年前に半導体の発するホワイトノイズ(熱雑音)を物理乱数として使う「サイ・ポテンシャル・メータ」の設計を始めた。
 規則性のない波形を可変の“レベル電圧”に速するランダムパルスをカウントすることで、PK(潜在意識の発信能力)とESP(潜在意識の受信能力)がどのレベルのカウント速度に1番反応しやすいかも研究テーマとしている。
2)機能と特徴
 「サイ・ポテンシャル・メータ」の最大の特徴は“能力者”ではない一般人レベルの「想念の力」にも鋭敏に反応することである。
 微小な力でもほとんど質量のない電子には影響を与えられホワイトノイズにわずかな変形が生じ、それがレベル電圧によるカウント数に影響を及ぼす。
 その影響は下図の「デジタルカウンタ」「八卦表示LED」「二者択一LED」に表示され、機能図それぞれ1セット10回、または20回の試行で「自分の念じる方向」にどれだけ有意に偏りを作れるかが成績となる。
3)測定と実施例
 PKに1番鋭敏に反応し自分でも手応えを感じる「二者択一LED」は、ボタンを押すと赤と緑の発光ダイオードが高速度で交互に点滅し、2秒後に(何も念じなければ)ランダムに50%の確率で片方だけ光った状態で止まる。
 これを各試行2秒の間に赤(または緑)で光って止まるように念じ、赤側10回、緑側10回ずつ試行する。  試作器が完成して、まず自分が被験者となりかなりの試行を行った。
 初日に赤、緑共7ヒット(確率0.013)し、数日目の試行でそれぞれ9ヒット(確率0.000095)を出している。
 何度か参加した展示会での多人数測定においても、自信のある方が試行するせいか、1回目の試行で確率0.02以下の成績を出す被験者が明らかに多い。
4)今後の課題
 これから論文を書くための正式な実験をいろいろな条件で多数行い、普通の人の中からかなりPK能力がある人を見いだし、また彼らがどういう条件下でその能力を発揮しやすいかの統計的解析を試みたい。
 また、「サイ・ポテンシャル・メータ」はその“完全なランダム性”により、ESP能力の測定にも優れ、同様の検討を加えたい。

10.振腕研究の進展 関 英男
 腕振り運動が万病を癒し、健康に良いことに関しては、本会の論文誌(1)で発表した。何分にも、この原文は1400年も昔に書かれたものであるから、科学的な根拠が明白でない。例えば、上実下虚を改めて上虚下実にすれば、疾病を自ずから去らせることができる、と述べているが、その意味を現代人には分からないのである。
左右対向  筆者はかねてから右手の掌からはグラビトンが面と直角方向に放射し、左手の掌からはグラビトンの反粒子が放射されると考えていた。そこで図1のように掌の両面を対向させて前後に振ると、その放射線のビームが胴体を切る時、血液の中の白血球・赤血球の中に、次元の高いグラビトンが発生し、それらが体内を循環して、最終的には、神経回路の中にも到達すると想像されるので、気力が充実してくるわけである。
 腕を振る回数Nを重ねるに従って、次元Dが図2aのように高くなる。ここに言う次元は、2次元平面、3次元立体といったような幾何学的な意味のものではなくて、重要性を表現する“格”を示している。しかも、Dは周波数vに換算することもできるから、hvによってエネルギーとも関連があるわけである。
 図2. 次元の上昇と下降
左右対向 左右対向
 一方、病気には、それ相応の次元Dがあって、そのDに近い次元のグラビトンを照射するとその病気が治る性質があるので、振腕によってその次元まで到達しないと、効果が現れないという事実があるが、図2aを伸ばしてみても、N=2000回でやっとD=5.1程度では、D=5.9の肺腺癌を治療する役に立たないことになる。
 ところが、図2aの破線で示したように、洗心を唱和しながら振ると、D=1000回でもD=5.9に達すると言う効果がある。
 ただ、振腕を休むと、図2bのように直線的に低下する。図2aの上部に小さく描いたギザギサは、普通に振腕を朝昼晩2000回ずつ実施したり、休んだりした場合のDの変化を図示したものであり、図2bの上部はそれをメモにしたものである。要するに、これを実施するに際しては、理論を理解してやると効果が大きいようである。
参考文献
(1)堀越清訳:万病を治す腕振り運動、サイ科学 vol.3, No.3, March 1979

1 1 . 最後に(企画者としての感想)
 井出氏は、人体をアースすると共に人体に負の電圧を負荷させる事により、プラスイオンや邪気を流し、さらに電気式可変抵抗器を用いて気の流れを調節している。
 佐佐木(康)氏は縦波のスカラー波と人間の発する音声を組み合わせる事により、プラーナの活動状態を調べる器具を開発し、癒しを行っている。
 堤氏は圧電方式のキルリアンフォト装置を開発し、精神発汗と見られる写真撮影結果から、生体情報の検出を試みている。
 橋本氏は、人体内に特定周波数のパルス電流を誘導させる事により、直流を発生させ、イオンを生じさせる事から癒しが可能であると述べている。
 山田氏はソレノイド型無誘導コイルから発生するスカラー波を用いたサイデバイスが水晶の透明度を増加させる事、並びにそれらを用いた癒しの器具を紹介している。
 論文による誌上参加を見る。
 青木氏は、ベクトルポテンシャル場としての波動場を生体に照射する水晶球振動子による治療器と、それの動物への照射医療効果について報告。
 早川氏は、交流電気分解方式による還元水のプラス・マイナスのダイポール状イオンがミネラルによって吸蔵されて、気を発生させ、保存効果を生じさせていると主張。
 小林氏は、半導体から発生するホワイトノイズをカウントする方式のサイポテンシャルメータを用いることにより、一般人のサイ能力(PK、ESP)の測定が可能になると述べている。
 関氏(96才)は、多年にわたる癒しの研究と多数の実施例から“洗心”と唱和しながら腕振り運動をする方が良い結果が得られると述べている。
 以上より、癒しの目的に対応したサイエネルギーの制御技術の開発と、それが可能なサイデバイスの出現が、現在、期待されている事が判かった。
創設25周年記念大会シンポジウム2梗概
創設25周年記念大会シンポジウム1梗概

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