PSI Vol.6, No.1 October 1981 Subcommittee 1. pp36-37.
  日本PS学会 研究分科会の活動状況
成立順(昭和56年8月現在)
(3)  サイ理論研究会 世話人 実藤遠
 サイ理論研究会は日本PS学会の分科会として、昭和56年5月10日に発足し、第1回会合を行いました。例会は毎月1回で、6月7日(第2回)、7月19日(第3回)と会合を重さね、8月22日(土)から23日(日)にかけては、1泊による伊豆大川温泉・晴美荘における合宿セミナーも行ないました。また今後は原則として毎月の例会の直後の日曜日(9月は20日が例会なので27日)とする予定です。
 本研究会は(1) 従来の学問のあり方を根本から反省した新しいサイ理論の構築、(2)月例の公開講演会では、報告者の数が限られるので、月例会に出席して発表(発言)する機会のない方の発表を歓迎する。(3)サイ科学というと自然科学に関係したものと思うが、関英男「サイ現象の新分類表」(『サイ科学の全貌』p.54)にある通り、科学的分析だけでなく、直観・体験に基づいた多様な研究の分野があります。発会後日が浅いため参会者は、第1回16名、第2回9名、第3回20名、セミナー8名ですが、どしどし参集してご意見を発表していただきたいと考えています。次に各回の主な研究発表の報告をします。
 菅忠行氏は第1回の会合でバミューダから大阪城・ジブラルタルにいたる経線とピラミッドとの関連について指摘しました。また「偏光とピラミッドパワーと仮説磁子論とQMS」および「宇宙磁性の磁力線は宇宙磁力線超微粒子であり、QMSも同様の宇宙線磁力線超微粒子であろう」(大川セミナー)という仮説を報告した。なお大川セミナーではQMSに浸した物体が時計回りに旋回するという実験も行った。
 大橋正雄氏は第1回会合のとき、「地震予知とサイエネルギー」の報告を行った。波動を中心とした新しい科学の体系的仮説ができたこと。プランク定数hが1Hzの電圧値であること。万有引力発生のメカニズムを発見し、原子内における物質波発生のメカニズムは無誘導巻コイル交流電流を通じたときと同じ結果になること。固有の周波数が崩されたとき生物は異常行動を起こし、細菌等は死に至る。地震の前にナマズや雉が異常行動を起こすのは、地殻の変動により物質波に異状エネルギーが発生し、このエネルギーにより生物は生命の危険を感じ異状行動をするのであろう。異状の原理により原子内の物質波発生のメカニズムから、十字型無誘導巻コイルを作成し、地震予知を完成した。気象庁観測部地震課の資料と対照したところ、記録から千日以内に90%の地震発生が確認された。
 福原肇氏は「図形哲学的経済原理」(第2回会合)の研究報告を行った。資本主義も社会主義も、戦争や不景気のない経済理論の樹立ができなかった。従来の経済理論は企業本位の生産力サイドの理論であった。消費・購買力が生産力を決定するという従来とは反対の発想が必要である。賃金+資本コスト+利潤が総物価であるから、賃金は常に総物価より小であった。そこでX+賃金が総物価に等しいか大にしなければならない。Xとは働かないで得られる“国民月給”である。スタグフレーションと戦争をなくす道はこれしかない。
 福原肇「古事記創世記の特殊解明」(第3回)では、『古事記』冒頭の12柱の神は、日本思想史上最も不可解なものであった。この中には現在の常識や知的水準を超えた超高度古代文明の秘密がかくされている。
 図形哲学は脳の純粋な構造性から現れる知のパターンの解明であり、宇宙創造の最高のシステム・メカニズムの解明であるが、< 0,1,3,2,5 >の哲学数字によって、古事記12柱は解明することができる。
 ミナカヌシは極頂点から全ての上下(1は存在、3は発見、2は分裂、5は分裂の統一)を貫く。さらに背後の天地初発(0の空間)とマナの神(タカマハラ、マの玉の神)が立体的に重さなる。古事記は以上のような哲学的大構造体を示したものである。
 実藤遠は「地磁気・気候の寒暖と文明の盛衰との関連について」(第1回、第2回)の報告を行った。気候の700年周期説と地磁気の強弱により、気候の寒暖と文明の盛衰に影響を与える。北緯30度を境にして40度以上の高緯度地方は、暖かくなると文明が栄え、寒くなると衰える。20度以下の低緯度地方は暑くなると文明が衰え、寒くなると文明が栄える。日本は1万年以上前の氷河時代でも世界一よい場所にあった。大陸氷河もなく温度も数度低い程度で、海面が100メートル下がったので広い陸地が広がり、日本には超古代文明が栄えたのであろう。その前提に立って、氷河時代と地磁気、洪積世の日本の状態を分析した。
 実藤遠「超古代の哲科学『相似象』と現代自然科学」(第3回)では、『相似象』の基本的な宇宙像である“カムとアマ”“現象と潜象”を中心にして理論的基礎の究明を行った。
 大田原治男氏は第1回(大谷淳一氏と共同)と第3回に、UFO現象やその他の異変には特異日があることを報告した。
 また梅津和子氏は本研究会の報告の示唆も受けて、独自のアストロビーズ理論を発展させ「現代文明の行き着くところ」「彼岸に渡り、彼岸に遊ぶ」を書かれたので、9月には要点の報告をしていただく予定になっている。
 以上のように理論的成果はあがっていますが、発表者はもっと裾野を広げ多くの方々をお待ちしています。なお8月22日の大川セミナーは、出席者は8名でしたが、あいにくの台風下にもかかわらず熱心な参加と討論をして、平常の例会にはみられない、自由でしかも腹をわった有意義な討論を行うことができました。本研究会は今後とも行う予定ですから、多くの方の参加を希望します。
(4) 心の法則研究会

The museum of kokoro science
PSIJ