PSI Vol.17, No2 December 1995 Postscript
 編集後記
 「サイ科学」や「サイの広場」を発行する頃になるといつも考えるのですが、両誌が発行されるのが年に2〜3回というのては何となく淋しいように思っている。本来ならば創立以来20年も歴史があるのだから、毎月1冊発行して、年間24冊位の発行があってもよさそうなものである。そのためには、原稿を活発に提出してくれる会員がなければならないし、発行に必要な予算が伴わなければならない。
 「サイ科学」誌の前回発行は1995年7月20日であり、「サイの広場」のそれは同年9月30日であった。
 最近になって本会の窪田新理事長になって初めての編集会が10月14日に橋本理事を座長にして開催された。ここで「サイ科学」は学問的な積み上げ、「サイの広場」は会員の自由な発表を歓迎、「サイジャーナル」はニュースサービスに限定すべきてあると合意された。また、「サイ科学」は論文の形式が大切で、必ず英文梗概をつけるのはよいが、全文が英文の場合は迷惑な会員もあろうから、ということで簡単な和文の内容梗概も追記すべきだという意見がでて、今回早速実施してみたが大変よかったと思う。
 ただ、「サイ科学」の発行がなくて、予算が余った年がある、ときいて筆者の頭にカチンときた。つまり、論文がすくないことを忘れて、編集の怠慢と受け取られたからである。それが少ない論文の中で今回発表を強行した一つの理由になった。
 この次は「サイの広場」を早目に発行したいと思ってるので、面白い記事に気がつかれたら、ぜひすぐ投稿をお考え下さい。
 それにしても故内田秀男さんの御他界は残念でした。今中さんを煩わして追悼文を書いて頂いた。関西では故木村六郎さんの追悼誌を大規模に発行されることになった。
 考えてみると、故岡田幸雄さん、故坂元邁さん、故大橋正雄さん、故山田美登利さん等どなたもサイ科学の発展に大きな貢献をなさったわけで、この際謹んで黙祷を捧げ御冥福をお祈りする次第である。(S)
  巻頭言

The museum of kokoro science
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