PSI Vol.1, No1 May 1976 Technical term description for beginners pp.40.
 初心者のための術語解説

編集子からー本欄には毎号このような術語解説をつけてゆく予定である。これは新らしい研究をしたり、その結果を論文にして発表したりするときに、同好者の間に意志の疎通をする上で非常に大切なことである。順序は不同であって,必ずしもアルフアベット順とか、イロハ順に従わないが、できることなら、頻繁に使われる術語から手当り次第解説してゆくが、適当な時機がきたら、系統的にならべかえて学会の単行本にでもしたいと考えている。

Psi:日本ではプシーと読む人が多いが,外国ではサイ(Sigh)と発音する人が多い。ギリシヤ文字のψ をあてるが,シュレーヂンガーの波動方程式にでるψ と混同しないこと。その性質が普通の物理現象には属しないような人間因子あるいは過程を表わす一般用語である。しかし,サイ科学などというと,超心理学,心霊科学,サイコトロニクス等の超常現象を表わす学問はほとんど含まれる。最初,Duke大学の名誉教授Rhine博士が提案した。多分,soulを意味するギリシヤ語のPsycheの頭文字ψ からとったものであろう

E S P:Extrasensory Perceptionの略である。日本語では超感覚という術語があてはまる。人間の普通の五感では感知できないような外界の事象を知覚したり、それに反応したりすることである。

P K : Psychokinesis の略である。日本語では念力という術語があてはまる。普通の物理的エネルギーや同具を媒介にすることなく,被験者の意識作用で物理系におよぼす直接の作用のことである。

Telepathy : E S Pの一種である。他人の心のはたらきを超感覚で知覚することである。日本語では読心あるいは伝心が部分的にあてはまる。よく一般にはClairvoyanceと混同して使われているが,もともとtelepathyとは区別して発達した術語である。作用原理は同一かも知れない。

Clairvoyance:ESPの一種である。普通の五感では感知できない具体的事象を透視して知覚することである。日本語では透視がこれに相当する。telepathyとは区別する。

Precognition : E S P の一種である。合理的な推論では知り得ないような未来事象を認識することである。日本語では予知という。

Retrocognition : E S P の一種である。常識では知ることがでないような過去の事象を認識することである。オランダのクロアゼトが犯罪捜査にして発揮したこの能力はである。後知

GESP:General Extrasensory Perceptionの略である。これは,テレパシー、透視等がそれぞれ単独に,あるいは同時にはたらいたとき,E S P の発生を試験するように考えられた手法のことである。

Subject:実験されている人をいう。被験者。 ESPテストの場合にはpercipient(知覚者)ということが多い。

Agent : percipientによって,その心を読まれている相手のことである。つまり,テレパシーの送り手。また,GESPでは透視体をみている人を指す。

Target:透視あるいは予知の対象物;テレパシーではagentの心理状態。例えば,さいころを投げたとき,表にでる数字。目標

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