PSI Vol.44, No.1 December 2022 Data 1g. pp.51-59.
死後はどうなるか
小林 永周*

(はじめに)
人は必ず死ぬ運命にあります。
「死んだら肉体は灰となり一貫の終わりと考えるか?」
「肉体という衣を脱ぎ捨て、霊魂は存続してあの世へ旅立つと考えるか?」
この人生最大の命題を解くカギは、いまや宗教や哲学や科学ではなく心霊現象の実証的研究にあると考えています。

 現代は科学のレベルで解明できないものは非科学的なものとして排除される傾向にあり、ましてや霊魂とか死後の世界のような不確定なものは、頭から否定されてきました。

 確かに霊魂の存在を科学的に証明することは困難です。なぜなら霊魂などは目に見えず、再現性もなく、ましてや科学機器で測定することなど不可能だからです。

 とは言え調べもせず「頭から否定する」ことも、「妄信すること」も共に思考停止と言わざるを得ません。

 霊魂の存在の研究は数多く発表されていますが、 “霊魂や死後の存在”を科学的手法ではなくとも、客観的に証明するために確かな根拠をもって実証することはできると考えています。敢えて私的体験を踏まえて、死後の存続に関するエビデンスの一端を考察します。

*Please ask an author's contact to a secretariat.
*著者連絡先は事務局までお問い合わせください。
PSIJ top