PSI Vol.42, No.1 December 2020 Data 4. pp.91-97.
数理・記号論を用いての論理表記やヘ−ゲリズムの確認
濱田 敏博(理学士 放送大学・教養学部・社会人大学生)*

Confimation of logic notation and Hegelianism using mathematics, the marks.
Toshihiro Hamada [bachelor of science](Society Student of the Open Univercity of JAPAN.)*

T.物理科学が言及できる責任の範囲について.
 一般に「宇宙論」においては、我々の「銀河系」の中で将来「ブラックホール」になるだろうと 予測されています「候補の天体」は既に約20個程度あることは見つかっているが、それ以外に、 この「銀河系の中心」には質量が太陽の「約430万倍」程もある「いて座A(*)」と呼ばれる天体があることは (実験的な)推測によって十分に予測はされています。しかし、この時に「認識の角度」を変えて 「ではどうして430万倍の天体」が、そこのポイントにあるのか!という「問題形式」に関して「質的変化」を施されてしまうと、 途端に「物理学」という「サイエンス」は、その「測定機能」を失ってしまう。 それは「物理学」という学問は、既存の(宇宙なら宇宙という対象の)「構造形式」に関して「数学」を「道具」として 用いて、その形式を「記号的表記」を行うまでが「物理科学」の受け持ち範囲”なのですから。

 従って「どうして」というような(対象物の)「存在理由」を尋ねられるような性質の問題形式は、 あたかも「キログラム原器」を用いて、媒質の「スピード」を測定せよ!という様に「命じられた」が如くに 「物理学」という学問からすれば「ピント外れ」な「問題設定」として、その観測者の「視座」には映ってしまうのです。 端的に言えば「測定不能」状態に陥ってしまう訳です。

 ただし、昭和時代の終わり頃までは、確か「宇宙の人間原理」という「アイデア」が(正式な)「物理学者」の 書物の中に記述されていた様な記憶があります。 それは「我々の宇宙」は、人間が「観測」を行って「宇宙自体」を「認識」するように「初期設定」されていた! という(多少突飛な)アイデアでしたけれども。ですからこの場合でも、例えば「プランク定数h」の「数値」が、 現在の値と異なって”設定されると、途端に、今の我々の「観測」出来ている「宇宙」自体までもが、また「異なった別物」 という「存在形式」として「演算結果」が現れて出てくる訳ですね。 こうした理由の為に、おそらくは(多数の)「科学者」たちは、既存の「設定された宇宙」の中で「数値計算」を行って、 今存在している「宇宙の構造」を「数理計算」する行為までが「(地球の)科学者」の「使命」なのではないでしょうか。

 あとは、本当に「宇宙の項目等を記述しています物理科学式」の「数値」を「初期設定」された「Something-else」 (多様体の様な媒質?)という「未知なる存在」が、「デフォルト」だった「我々の宇宙」に対して「数値を代入」 したのでしょう? という推測を行う行為までが、「理学士」の私に出来ます「学問の範囲内」における「精一杯の行為(限界)」であると 記述し得るでしょうか。


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