PSI Vol.40,No.1 December 2018 Data 1k. pp.90-94.
健康水「千の泉」による睡眠時脳波における7.8Hzの増加
脳力開発研究所 志賀 一雅*

Abstract
概要
 健康水「千の泉」が体や心の健康にいいという評判なので、どのような作用が働いているのかを調べるために「千の泉」を飲用した後の睡眠中の脳波を計測し分析した。睡眠中の脳波に着目したのはプラシボー効果を避けるためで、生理的な影響を調べるにはダブルブラインドテストが必須であるが、手間と時間がかかるので、意識や感覚の働かない睡眠中の脳波に着目した。これまでに睡眠中の脳波はたくさん測って来たので、それらと比較して特別な変化があるかどうかを調べたら、睡眠中の7.8Hzおける右脳と左脳とのコヒーレンシーが時間にして15%ほど増加した。この増加が健康増進に寄与しているのではないかと思われる。

はじめに 
 これまで睡眠中の脳波を臨床脳波計で長時間計測した報告は見当たらない。睡眠途中の数秒間の断片的なポリグラフの波形表示は多々あるが、それが連続して観察されるのかの記述もない。つまり、臨床脳波計は長時間の連続計測に適さないのでデータがない。最大の理由は、ペン書きされたポリグラフの波形を経験豊富な専門家の目視で判定するために、長時間の脳波が記録できたとしても、それを判定することが現実的でない。 本実験で使用したアルファテック7の場合は、保存するメモリーの容量に制限があるために30分毎のファイルにまとめ、1秒ほどのデッドタイムが生ずるが就寝から覚醒まで連続計測できる。しかも波形分析をリアルタイムで行うので計測終了時に優勢脳波比率や周波数毎の平均強度、右脳と左脳とのコヒーレンシーも集計することが出来る。

「千の泉」を飲用する前の睡眠中の脳波は既にたくさん取り込んでいるので、処方に従い飲用してからの後の睡眠中の脳波を5日間連続で計測し比較した。初日は顕著な違いは見られなかったが、2日目にこれまでに観察できなかった顕著な違いに注目して考察する。

*Please ask an author's contact to a secretariat.
*著者連絡先は事務局までお問い合わせください。
PSIJ top