PSI Vol.35,No.1 December 2013 Data 1f. pp.59-62
日本サイ科学第23回全国大会シンポジウムテーマ
「サイと自然治癒力」開催に当たって

 大会委員長 徳永 康夫(日本サイ科学会理事)*
 皆さん良くご存じの通り、超能力は、大きく分けて、念動力(サイコキネシス)とESP(イーエスピー)に分けられます。サイコキネシスは、手を触れずに、意念の力で物を動かしたりするなどの、物理的影響を与える力のことを指します。一般的には、念じるだけでテーブルを持ち上げたり、何もない空間から指輪や真珠などを取り出したりする能力などを指します。気功師が手も触れずに人を吹き飛ばしたり、患者の患部を麻酔をかけたと同じ状態にしたり、ヒーラーが手を触れずに病気を消滅させてしまうヒーリングなども、立派なサイコキネシスです。サイコキネシス以外の超能力がESPということになります。大まかには、五感、つまり目、耳、鼻、舌、身体などの感覚器官を使わずに認識できる能力のことです。透視能力や未来のことを予知するなどという能力です。このような超能力を欧米では、「PSI(サイ)」能力と呼ぶのですが、インドのヨガでは、「シッディ(悉地)」と呼び、仏教では、「神通力」道教では「六神通」などと呼んでいますが皆同じものです。
 このサイ能力は、本来誰でも持っているものですが、殆どの人が、この物理世界では発揮出来ません。この能力を自在に発揮したのは、釈迦やイエス・キリストですが、稀に、その一部を発揮出来る人を、私たちは仙人とかヨギ、道士、あるいは、超能力者、気功師、霊能者、霊媒師、ヒーラー、チャネラー、シャーマン、魔女、魔法使いなどと呼んでいます。
これらの中には、詐欺師やインチキ霊能者や憑依者などが、かなり紛れ込むので、全体が絵空事や迷信などと一緒くたにされてしまう傾向があるのですが、その認識は間違いです。このような能力は、誰でも、訓練によって発揮できるようになることを、釈迦もイエス・キリストも何度も言っています。現に、アメリカやロシアには、超能力開発のカリキュラムとその訓練施設がかなり存在しています。
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