PSI Vol.3, No 3 March 1979 Thesis 1. pp.2-12.
物理的測定の場に投げかけられた心の蔭を説明するための新しい試論(第2報)
 ー量子力学的状態収縮に関するマトリックス的研究 ー
宮内力(日本念写協会代表幹事)
A trial theory to interpret the mind shadow which casted upon the physical measurement.
Tsutomu Miyauchi, Secretary-General of the Association of Nengraphy in Japan

2.ハイゼンベルグのマトリックス計算規則
 先ず初めに私たちがマトリックスの計算を行わんとする時にどうしても従わなければならない一般通則についてのべてみよう。
1)物理量として用いられるマトリックスは普通の正方行列でなくてはならなくて、この性質により行列間の乗積が完結される。
2)互に掛け合わせられる二つのマトリックスは行列の次数加担等しくなくてはならぬ。これにより、両マトリックスの乗積は完結される。
3)マトリックスの行及列の次数は偶数でなくてはならぬ。(35)及(37)に示した a マトリックス及 a +マトリックスは、夫々勝手に独立していて0の行列があるので、行列式の値をもたないことが当然である。しかし( a + a+)及(a - a+)のマトリックスは0の行列がうめられて、行列式の値として実の値をもつことができるのである。之はこの和或は差の次数が偶数の時にのみ起り得るので、次数が奇数の時は0の行、或は列が消えないで行列式の値は0となり,逆数をもたない不飽和のものとなる。(後出)…

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