PSI Vol.1, No3 April 1977 Thesis 1. pp.3-5.
全生物の「PHP」をめぐる理論的諸問題 ー 関英男教授の理論との「出会い」を感謝して ー
農学博士 小牧久時

緒言
 小著「生命の世紀・全生物のPHP」(第三文明社、レグルス文庫)は、幸いに好評で、たちまち英語版第1巻第2巻も刊行され、「英文毎日」、英字誌「インフオ」にも詳しい書評や紹介記事がでて、それらのことが因となり縁となって、小著をめぐる国際学術会議(「全生物のPHP国際会議」The International Congress on PHP of All Living Things)の第1回総会が、1976年10月15日、母校の京都大学の楽友会館で開催された。(第2回の国際学術会議は1977年9月、ウオルコフスキー教授が中心となって、ソルボンヌ大学で開催される。以後、毎年、欧州と日本で交互に定期開催されることになった。)
 第1回「全生物のPHP国際会議」の記録は、1冊の書物として、ちかく刊行される。
 ここには、その概要を、とくに第1回国際学術会議の討議の中で、電子工学者たる(当時は、私にとって未知の人であったところの)関英男教授の「PSI情報系仮説」を導入せねばならぬことに私自身が思い至ったその討議経過にまとをしぼって、圧縮して記しておこう。
 報告者が、一書として刊行されるのが、まちきれない程の、思いがするからである。(報告者は、ソルボンヌ大学での第2回会議のうちに、第1回会議の分と合わせて、仏独英文で刊行される。但し、その日本語版は、それより早く、もう間もなく刊行されよう。)

1977年1月24日記す

PSIJ top